虫歯治療
目次
虫歯ができる原因とは?
口の中には最低でも約120種類の細菌があると言われています。
その中のミュータンスレンサ球菌という菌が歯に付着して繁殖を始め、この細菌のかたまりである歯垢(プラーク)の中で砂糖や炭水化物が発酵して酸ができます。その酸により歯が溶けてゆくのが虫歯の始まりです。
虫歯のできる条件には“糖質”、“菌”、“歯の質”、“時間”の4つがあります。
虫歯は進行度合いによって治療方法も異なって行きます。進行度合いと治療方法についての関係性をご紹介します。
虫歯の進行度と症状
第1段階
虫歯の初期段階で、歯の表面のエナメル質が軽く溶けている状態です。
溶けている部分が白い斑点のように見えます。この時に自覚症状はありません。
この段階であればしっかりと歯磨きをしたり、歯をコーティングするフッ素を塗ったりする程度の治療で済むため、歯を削る必要はありません。
第2段階
虫歯が進行してエナメル質に穴を開けてしまった状態です。
しかしエナメル質を突き破っているほどではないのが、第2段階です。この段階になると、稀に歯がしみることがあるでしょう。
自然に治ることはないため、歯を削って直すことになります。削ったところには詰め物をします。
第3段階
第2段階よりもさらに虫歯が進行し、エナメル質を突き破り象牙質まで進行してしまった状態です。
この時には歯が痛いという自覚症状が出ることがあります(大人の虫歯の場合は痛みが出ないことがあります)。
神経までは達していないため、虫歯の周囲を削り、詰め物やかぶせものをして治療することになります。
第4段階
この段階になると、虫歯が象牙質を突き破り、神経まで達している状態です。自覚症状としてはズキズキと痛みます。
この段階になると神経を残すことはできません。神経を取ることになります。
その処置にて痛みは無くなりますが、歯に対して栄養を送っている血管がなくなってしまうため、歯がもろくなりやすいです。
第5段階
虫歯の末期段階と言われていて、エナメル質はなくなり象牙質も欠損し、神経があらわになった状態で、歯の根元だけが残っている状態です。
この状態になると抜歯になることもあります。抜いた場合は、インプラントやブリッジ・入れ歯などで対応します。