池袋の歯医者 宮田歯科池袋診療所

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大学病院での手術見学へ

宮田歯科 池袋診療所のDr.西垣です。
だんだん温かい日になってきましたが皆さまはいかがお過ごしですか?
過ごしやすくなると共に花粉症に悩まされている方もおられるのではと思います。私もその一人です(*_*;

さて、先日私の患者さんが大学病院で手術を受ける事になり、見学に行かせてもらいました。
場所はお世話になっている日本大学板橋病院の口腔外科です。
ここはうちの院長先生と大学時代同期だった先生が教授をされていて、普段から難抜歯の症例やお口の中や顎の骨等に疾患が疑われた場合に検査、診断して頂く為に患者さんを紹介させて頂いています。

今回見学させて頂いたのは、歯根嚢胞(しこんのうほう)という疾患の手術です。

http://img.allabout.co.jp/gm/article/4673/sikonnouhou0908.jpg

このように根っこの先に膿の袋が出来てしまう疾患なのですが、基本的に虫歯がひどくなり神経が死んでしまった歯や根っこの治療をした歯などに起こります。根っこの中に細菌が繁殖して膿が出来、それが根っこの方に押し出され膿の袋が出来て骨を溶かしながら大きくなっていきます。この膿の袋の事を嚢胞と言います。
症状としては噛むと痛い感じがする、歯が浮くような感じがする、うずく等ありますが、全く症状が出ない方もいらっしゃいます。治療法は状態によって異なりますが、根っこの治療をしたり、歯茎からアプローチして膿を出したり、またひどい場合は抜歯をする可能性もあります。

今回は、嚢胞がかなり大きく隣の歯や顎に通っている神経の近くまで広がってしまっていたので、残念ですが抜歯をして膿を出す事になりました。まずしっかりと麻酔を効かせ、歯茎を開いて抜歯をしてその後膿の袋を取り出し、炎症が起きている組織を取り除きました。また顎の神経のすぐ近くまで広がっており神経を傷つける危険性が高かったため、可能な限り嚢胞を取り除き、その後は残った膿を外へ出す様な処置をして終わりました。
手術が終わり全身麻酔から覚めた患者さんと一言声を交わすことが出来ました。
術前は不安そうにしていたので、無事に終わりこちらもホッとしました(*^^*)

今回、何よりも感じた事は定期的にレントゲンを撮る事の大切さです。
この患者さんの場合も嚢胞が大きくなっていたにも関わらず全く症状はなく、別の歯のかぶせ物が外れて来院されレントゲンを撮らせて頂いた所、たまたま発見したという経緯があるからです。そして、ただ撮らせて頂くだけではなく私達スタッフが異変を見落とさない様にする事が求められてきます。

何か気になる事がありましたら気軽にご相談下さいね(^^)

投稿日:2013年3月6日  カテゴリー:ブログ

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