池袋の歯医者 宮田歯科池袋診療所

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歯と骨の関係2(歯周疾患について)

弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。

歯と骨の関係について前回は歯根膜について述べましたが、その続きです。歯周疾患に罹るとこの歯を支える歯槽骨と歯根膜にトラブルが起こり歯周疾患が進行していきます。

前回も述べましたが、歯は歯槽骨に歯根膜により結び付けられている状況ですが、歯と歯茎の境目が清潔に保たれないと歯茎周辺がその細菌から何とか防御や修復のため血管が拡張して血液が集まり炎症状態となります。さらにそのまま歯垢を付けっ放しの状態にしておくと歯垢は硬くなり歯石となって歯根に張り付きます。結果、歯石の付いた歯根は常に細菌が表面についた人間にとって不適切な歯根としての存在になってしまいます。毎日噛む力が掛かっていますので、異物排除したくても排除が簡単にできないため、歯を支えている歯槽骨と歯根膜は歯の根の先に向かって消失するような変化を起こしていきます。結果として歯周ポケットが出来さらに細菌を除去しにくい環境とないこれが繰り返していくことで歯周疾患は進行していきます。ゆっくりした変化で痛みや大きな症状が無く進行して、長期間かかって歯が抜けやすい状況となるのが歯周疾患です。これは、人間の防御反応で要するに、人間にとって不適切な細菌がいっぱい付着した歯根(歯)は無くなってくれた方が細菌の攻撃を受けなくなり、抜けてしまった方が良いと判断して、このような変化を起こすのです。

歯根膜と歯槽骨の関係は直接的に命を守るために大変賢い反応をしている事になりますが、巡り巡って歯が無くなってしまえば食べれなくなり、やはり命は無くなってしまう事までは考えていないのでしょうか?神様は現代人の食生活は想定外だったのでしょう。

現代社会は神の想定を超える文明を獲得したために、様々な課題が課されているように思います。歯周疾患もその一つだと感じますが、幸い少し面倒くさいところもあるかと思いますけど、生活習慣としてプラークコントロールを適切に履行することで問題回避できます。

弘進会宮田歯科袋診療所では20年以上前から予防歯科を行い、この分野について長期間安定した多くの患者様の症例を有しておりますので、患者様の状況に合わせたより良いアドバイスが可能です。痛みや症状の出にくい病気ですので少しでも早く対処する事が予後を大きく左右します。いつでもご相談に応じますので、お気軽にお声かけしてください。

投稿日:2011年3月5日  カテゴリー:ブログ, 症例紹介

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