美食家
弘進会宮田歯科池袋診療所 院長 小澤です。
豊かな人生において「食」はとても大切です。
特に日本人は「食」についてこだわりがあるように思います。
美食には味はもちろんですが、色合い、風味、食感等様々な要素が関わって完成されていると思います。
味に関しては人間は舌にある味蕾細胞が反応して感じます。
食べ物の中にある味覚に関する物質が味蕾細胞を刺激して味として感じますが、歯の噛み合わせにより食物に入っている味蕾細胞を刺激する物質が効率よく絞り出され、唾液により薄まったり、唾液の中にある酵素により分解して味として感じやすくなったりして「味」を感じます。
よく噛むと甘くなる事がよくあるかと思いますが、それがこのメカニズムです。
消化にも重要なスッテプなので、よく噛むことは唾液の中の酵素と食物を細かくして練りこむことになり、味も感じますし、胃袋に行った食物は効率よく吸収し、効率よく咀嚼できる「歯」がここで大切なことは理解できるかと思います。
色合いは目から、風味は鼻で感じています。
最後に食感はどこで感じるのでしょうか？
その答えは「歯」と顎の骨を繋いでいる歯根膜で感じています。
人間の「歯」は正常な状態で数十ミクロン揺れます。
強く嚙むと何となく「歯」が沈むような感覚を感じることができると思いますが、これはこの歯根膜が存在しているからです。
この歯根膜はインプラント治療では復活しませんのでインプラントにて食感を感じることは難し事となります。
神経を取ってしまった「歯」でも歯根膜は無くなりませんのでやはり「歯」は大切ですね！
ですので、美食家のみなさまにはご自身の「歯」を大切にすることを強くお勧めいたします。
予防歯科の受診がとても効果的かと思います。
投稿日：2022年4月15日 カテゴリー：ブログ, 院長コラム
